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YS Lab 新製品

ブースNo. B-02-11

出展製品
1.M302 UECS対応環境観測装置
温度・湿度・CO2などの環境を観測して、その結果をUECSの電文として送信します。
センサーは選択可能で必要なものだけを装備することができます。
● 温度・湿度(SHT-3x)
● CO2 (S300/D400)
● その他、I2Cでデータが取得できるもの
Arduino UNOをCPUに使用しているためプログラミングにより機能を拡張できます。
2.M304 UECS対応汎用制御装置
UECS電文を受信して時刻およびその他の環境条件に応じた制御を行います。8個の絶縁
されたリレーにより動力装置の電源のON/OFF制御が行われます。
Arduino MEGA 2560をCPUに使用しているためプログラミングにより機能を拡張でき
ます。
3.Q917 UECSシミュレータ装置
UECS装置の動作確認を行う場合、特に現地で行う場合には、自然環境を任意に模倣す
ることは難しい。そのような場合に任意の観測データを送信できるシミュレータは設置
時の確認から障害診断にも役立ちます。

ブースのみどころ
YS-Lab は、九州大学大学院農業生産システム設計学研究室の研究成果の社会実装を
はじめ、ICTやAIなどの農業分野への応用を目的に、その実現に必要な実用機器・シス
テムの開発・製造を行うため、2023年4月に合同会社として設立しました。
 現在は、特に施設園芸を対象にUECS(ユビキタス環境制御システム) と呼ばれる国
産オープンソースライセンスに基づく複合環境制御システムのハードウェアとソフト
ウェアの開発を行っています。UECSに対応している環境制御機器であれば、他社の機
器であっても、問題なく動作させることが可能です。
 UECSは、自律分散型のシステムであり、施設内の環境を計測する環境計測ノード(
UECSで使用される機器をノードと呼びます)と環境を調節する環境制御ノードはネッ
トワークを用いて相互に接続されています。したがって、中小規模の園芸施設で利用さ
れているような個別に導入・利用されている環境制御機器とは異なり、各制御機器は協
調的に動作することになります。具体的には、例えば、側窓が開いている状態では、側
窓制御ノードから送られてくる動作情報を基に、光合成発生機器に取り付けた環境制御
ノードはその状態を直ちに把握し、機器動作を速やかに停止させることが可能となりま
す。つまり、無駄なエネルギーや資源の利用を抑え、環境に配慮した持続的施設園芸を
実現できる技術といえます。
 本展示会では、弊社が開発中の環境計測・制御ノードを構築できる基板であるM302
とM304のふたつをデモ展示いたします。
 弊社では、農家の方々がUECSをより簡単にご利用いただけるように、利用者目線で
の機器開発に取り組んでいます。また、農家の皆さんのご要望に少しでもお応えができ
るよう、現場の課題についてもお聞きしたいと考えています。
 是非とも弊社ブースにお立ち寄りいただければ幸いです。