農業・食品産業技術総合研究機構 九州沖縄農業研究センター【スタートアップエリア】

出要製品
出展展示会
九州アグロ・イノベーション/九州みどりの食料システムEXPO2025
出展カテゴリー
スタートアップエリア
ブースNo.
A-04-04 
出展製品ゾーン
スタートアップエリア
出展製品
多点多項目計測システム
 このシステムは簡素で低コストな構造で栽培施設内の環境を計測し、計測値をネットに配信する機能を持ちます。現在久留米事業場でキュウリを栽培する高軒高ハウス内の192点で温度・日照を計測し、計測値をインターネット上のデータベースに送信しています。計測点は栽培ベッドごとに水平・垂直方向に0.5m間隔で設置され、1秒ごとの計測・配信を続けています。配信された計測値はスマホなどで受け取ることもできます。久留米のほかにも合志や宮崎市など九州各地で設置・計測した実績があります。
 このシステムはハードウェア・ソフトウェアともにできるかぎり互換性のある市販の部品やGPLなど公共性のあるライセンスのソフトウェア、一般のユーザが契約できるLTEなどで構成されています。計測点や計測項目の増設も、ピン配置など最低限の規格に従うだけで容易に行うことができます。
 このように簡潔かつ低コストなシステム構成であるため、経済的な負担を抑えながら多点多項目での計測をすることができます。計測・配信したデータは環境の把握のほか、制御のために使用して省エネルギー化を目指したり、複数の関係者で共有
ブースのみどころ
この展示でご紹介する多点多項目計測システムは、低コストかつ簡単な構造で栽培施設内の環境を計測し計測値を配信するシステムです。
このシステムは、多点での計測を簡単に行うために低コスト化とモジュール化を追求し、通信・プロセッシングモジュールと複数の計測モジュールをLANケーブルで接続する構造になっています。データの配信・処理に使うソフトウェア類もGPLなどの公共性の高いライセンスのパッケージで構成されています。これらの特性を活かして栽培設備内に低コストかつ簡単に三次元高密度計測環境を構築し、計測値の配信や共有を行うことができます。
この展示では、システムの実機とともに久留米の九州沖縄農業研究センターにある高軒高ハウス内に設置されている、それぞれ4点の計測点を持つ計測システム48基が毎秒計測・配信しているデータを展示します。
このシステムでいままでに計測された栽培施設内の事象は、外気や日照による日常的な環境やその変化の他に、冬季加温、天窓の開閉や細霧装置の作動のような栽培施設の作動による環境の変化、温風パイプの破損といった突発的な事象、珍しいところでは稲光、火球の落下などの現象が観察されたこともあります。
これらの計測値は計測とほぼ同時にインターネットに配信しており、遠隔農業に供することもできます。
この展示では、多点・多項目計測とデータ配信を行うシステムによる新しい農業の形を垣間見ることができます。
URL
https://demo.digi-k.com/auth/midori/kyushu/attend/startup.php

上記情報は来場者に製品情報を提供する目的で掲載しています。それ以外の目的(セールス等)で無断に使用・転載することを固く禁じます。